【認知行動療法の第一歩!】己申告のアルコール依存症チェック

もしも自分が、いつも前後不覚になるまで飲んでいて、実は単なる酒好きではなくアルコール依存症なのでは?と思ったとき、インターネットでも本でもチェックできる項目があったとします。

それが自分一人の時と、医師でも家族でも誰かしらが居て見ている時と、残念なことに結果が違うことが多くあります。

特に「飲むと気が強くなる」や、「飲むと周りで不評、ひんしゅくを買う」といった、少し恥ずかしい項目というのでしょうか。

正直に答えた先には弱さを見せる事になるのが目に見えている場合ですね。もしくは「じゃあ飲むな」と言われるのが怖いせいでしょうか。

まず第一にアルコール依存症は心の弱い人の病気ではありません脳の病気なのですから「私は酒を飲むと何でも言えていい気分だ」と答えている人が情けないと言うわけではありません。

(そもそも、何でも言えて気分が良いというのも本音かどうかは定かではありません。もしかしたら飲酒を正当化しようとしているに過ぎないかもしれないのですから)

そして、そうしたアルコール依存症チェックも診断基準ではなく、あくまで自己申告でしかないので答えた項目は、もし本当にアルコール依存症で治療する時にはさほどこだわらないのです。

相当正直に真剣に答えたとなれば少し展開は変わってきて治療やカウンセリングもスムーズに進みます。

アルコール依存症チェックで、まず大切なのは「チェックしてみる」ということから始まるのではないでしょうか。

認知行動療法 -これまでの飲酒に対する考え方や捉え方を患者さん自身が検討し、考え方や捉え方を変えることで自分の行動や感情、生活の改善を促す

引用元:新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドラインに基づいたアルコール依存症の診断治療の手引き

答えた項目うんぬんではなく自分の飲酒に少し異常性を感じて、それなのに飲酒に走ることを少なからず「おかしい」と感じる事から始まるのです。

確かにチェック項目はどれもアルコール依存症かどうかを見るための大切な質問です。

それだけに真剣に答えるべきなのは確かですが、アルコール依存症は何事も一筋路縄ではいかない厄介な病気です。

しかも周りの人は飲酒で失敗をすることもなく、どうも翌日には自分が何か悪い事をしたようで当たりが厳しい。

そんな日々を過ごす人が多いのですから、核心に触れる質問に正直に答えるのは難しいのです。

チェックリストでみる質問は、どこの医療機関やホームページ、書籍でも似たような質問です。

あくまでも判断基準の参考なので、質問の内容にドキッとせず堂々と答えても誰も「ダメな人」なんて言いません。

そして、正直に答えられなかったとしてもチェックしてみた進歩に目を向けましょう。

正直に答えてアルコール依存症の疑いが無かったとしても、自分はなぜチェックしてみたのかを踏まえて今後の飲酒に関して考えてみるのもいいですね。

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アルコール依存性予備軍?前ぶれ?

実はアルコール依存性には前ぶれはや軽い症状というものはなく、もしかした前ぶれはあの時だったかな?とか、あのくらい軽い時に気が付いていれば…という時点で「プレアルコール依存性」という状態なのだそうです。

その境界線の定義もはっきりとは決まっていませんが、少しでもアルコールに依存してしまっている時点で依存性という病気にかかっていると言えます

しかしアルコール依存性にも様々な形があって、これだという離脱症状を見ないまま終わりを迎えているケースもあれば、病気に気付かないまま上手く離脱症状と付き合っていてアルコールが抜けていたということもあります。

これらは上手くアルコール依存性から抜け出せたのではなく、ただ重症化する前に本人の環境要因が良い具合に離脱症状を感じる前に忙しくなるなどして好転し、いわゆる「それどころではない」という生活に切り替わったのだと考えられます。

こういった人に多いのが、よく周りの人に「一緒に飲むと面白い人」と称される事。無茶な飲み方をしていた名残が周囲の人の記憶に残り、あたかも武勇伝のように語られます。

それが実は本人の中では酒で失敗した嫌な記憶だったり、なぜあれ程までに飲んだのか?という疑問として残っていたり、いっぱいお酒を飲んだ若い頃の楽しい記憶だけではなかったりと複雑です。

そして、たまに飲めば凄い酔い方をしてしまうなど、飲んでしまえば過去とちっとも変わらない酒への欲求が見られ、このようなタイプは要注意です。

気が付かないままアルコールへの依存から離れ、適切な処置を受けなかったけれど様々な要因が重なって離脱症状を見ないままアルコール依存から離れただけなのです。

今にして「自分はプレアルコール依存性だったのでは?」と思い当たる節があれば、アルコール摂取は危険です。破滅に向かわなかった人生を見つめ、酒と付き合うと良いでしょう。

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アルコール依存症チェックシート項目

毎日お酒にありつき、気分良く…ではないにしろ毎日の飲酒が欠かせない状態にあれば、誰だってそれが病気とは思いたくないものです。

そこがアルコール依存症の怖いところで、飲酒が法律に違反しているんじゃあるまいし、これと言ったストップをかけにくいのです。

そこからアルコールに対する耐性というものが生じていき、毎日アルコール摂取量が増えていきます

お酒が好きで家で一人でも毎日飲める…という人であれば誰だって耐性ができあがっているといっても過言ではないのです。

そこで、飲む人なら是非試してもらいたいのがアルコール依存症チェックシートです。

アルコール依存症外来のある病院はもちろん、心療内科、精神科のある病院のホームページなどで簡単にできます

質問内容は病院によって質問数が違ったり、「なんでそこまで踏み込まれなきゃならないんだ!」と、図星をつかれたバツの悪さがヘソを曲げさせるかもしれません。

しかし、あくまで自己申告のチェックシートに過ぎず、もしも充分アルコール依存症だという結果が出ても、誰かが見張って居る訳でもないので、後ろめたさを感じる事はありません。

大切なのは危機感を持って自らチェックしてみることです。

よくある質問では、「飲まないと寝付けないか」「今日は禁酒日と決めても飲んでしまうか」というこの二つの質問は、どちらもイエスとチェックした場合、充分アルコール依存症の疑いがあるとみても良いでしょう。

この二つがイエスなら、否応無しにアルコールが手放せないという状態にあるのです。そこに輪をかけ「飲酒に対して後ろめたい気持ちがあるか」「飲酒によって人間関係にヒビが入ったことはあるか」とくれば、妙に踏み込んだ質問で少々ムッときます。

お前に迷惑かけてるか?と突っ込みたくもなりますが、アルコール依存症の疑いがあるということは、実際に周囲の人に迷惑をかけている恐れが大いにあるのですから、いつも記憶をなくすまで飲んでいることが多くて分からないとしても、心の何処かで罪悪感が付きまとっているのでしょう。

自身の飲酒行動に目を背けている罪悪感かもしれません。

私自身もアルコール依存症チェックをした時、一体何様が言ってるんだ!バカらしい!と腹を立てましたが、このように踏み込んだ質問でアルコール依存症かどうかが分かるのです。

風邪で頭が痛いとか、転んで足を捻挫したかもしれないとか、簡単なものではないのです。

なにも、気分の悪い質問で追い詰めて禁酒させようという目的ではなく、あくまでもアルコール依存症症状のチェックなのです。

グッと心に突き刺さる質問事項があったなら、潔く全部にイエスとチェックして治療に踏み切るのも良いでしょう。

女性のアルコール依存症チェックの特徴

人間であればアルコール依存症チェックは男女問わず同じチェックや検査で良いのでは?とも思いますが、自己申告のチェックは男性と女性では違います

もちろん、男性が女性版のチェックを受けても、そのまた逆でも良いのですが、それはあくまでも自身で「アルコール依存症なのでは?」と気が付き、なんとかしようと思い立った人でなければチェックは何も意味を持ちません。

それほどチェックというのは曖昧な部分もあり、自覚していない人にとっては当てはまるものも当てはまらないと見なしてしまうので、チェックの結果というよりも、「質問事項にドキッとする点があれば病院に相談してみよう」というぐらいで良いのではないでしょうか。

病院へ行ってからもチェックがあり、その時こそ正直に答えられるものなのです。

大切なのは自身でアルコール依存症なのでは?と思い危機感を持つことと、ドキッとする質問事項に素直に向き合うことです。

女性版のチェックによくあるのが『家事や育児の最中にも酒を飲むことがある』といった質問。これは家の外に仕事を持つ女性にも必要なチェック項目です。

家事や育児は女性の仕事というのは古い発想としても、女性のアルコール依存症で大きく変化が現れるのが家庭内の環境です。

と言うのも、仕事を持つ現代女性でも家事や育児には大きな責任があり、重要なバロメーターとなります。

チェックは病院によって質問の数が違ったり、男性女性問わず同じチェックの所もあります。

しかし、カウンセリングでは家事や育児は必ず質問されるのです

そして、もしも本人が家事や育児の最中でも酒を飲むことはあっても支障をきたしていないと言っても家族や恋人が同伴した時に、家庭内の状況を細かく聞かれます。

その時になって、やっと家庭内の仕事に支障を作り、自分の他の誰かが家事や育児を代わりにしていたと知ることさえあるのです。

世では女性でアルコール依存症というと、まだまだ恥ずかしい、みっともないという意識が根付いているので、自覚したり周囲が気付く事も遅く、孤立した中で進行するのが特徴です。

したがって、チェックでは家庭内の状況が大きな鍵となるのです。

女性は男性に比べるとアルコール依存症になったきっかけがハッキリとしているぶん、チェックやカウンセリングで自覚することができれば後は断酒や治療の必要性を知り、治療に専念しやすいともいえます。

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